『いそしぎ』っていう映画ありますよね。
わたし、恥ずかしいことにあのタイトルを「ゆうなぎ」とか「とおあさ」の類の、海辺の状況もしくは情景を表す言葉だと長いこと思い込んでいました。「いそしぎ」、なんとなく趣のある響きではありませんか。映画は観ていないし、原題を知らなかったし、この言葉はほとんど意識に上ることもなく、それゆえ意味を調べることもなく時は過ぎ。
先日、日本野鳥の会の方にお会いしたとき、鳥の名前がタイトルになっている映画は珍しいという話になって、いそしぎはシギの一種だとようやく理解しました。わかった瞬間、今までなぜ気づかなかったのかと、恥ずかしくなりました。鳥は嫌いじゃなくて、何年か前に谷津干潟でタカアシシギのかわいらしい姿を見つけたときは、おおはしゃぎしていたのに。
「イソシギ」だったら勘違いしなかったでしょうが、カタカナ表記では鳥の一生を追ったネイチャードキュメンタリーになってしまいますしね。一度映画を観なければと思いますが、メロドラマよりはむしろイソシギを見てみたい。日本でも九州以北で見られるそうです。ちなみに原題はThe Sandpiperです。