2024-09-01

本日の丸石神さま(no.7)

満蔵院の丸石道祖神
甲府駅から北に徒歩10分の満蔵院境内にありました。たびたびお寺の前を通っていながら、つい最近まで塀の上に丸石が半分頭を出していることに気付きませんでした。

これまで名称がわからず、勝手に丸石神さまと呼んでいましたが、丸石道祖神が正式な名称のようです。このブログではこれからも丸石神さまと呼ぶことにします。お許しください。

 満蔵院の歴史は、武田信玄公の父信虎公が霊夢を見てお堂を建てたことに始まるそうです。

武田神社にお参りする途中で訪ねてみてはいかがでしょうか。

2024-03-19

洋書案内7:Grand Central Station NYにある世界最大の鉄道ターミナル駅の歴史

表紙画像
【原題】Grand Central Station - The History of New York City’s Famous Railroad Terminal

【仮題】グランド・セントラル駅 ニューヨーク市の名高い鉄道ターミナル駅の歴史

【著者名】Charles River Editors(チャールズ・リヴァー・エディターズ)

【出版社】Charles River Editors

【刊行時期】2015年2月

【著作権】不明

【ページ数】ペーパーバック52ページ

【ジャンル】ノンフィクション










【概要】

 世界最大の鉄道ターミナル駅、マンハッタンのど真ん中にあるグランド・セントラル駅の成り立ちと歴史を、駅の建設にかかわった人物や建物などの写真とともに紹介する。


【目次】

第1章 アメリカの都市の歴史

第2章 線路が地下に埋められたのち

第3章 停車場の能力に関する疑念

第4章 2度の気の遠くなるようなチャレンジ

第5章 電動列車

第6章 新しいグランド・セントラル駅

第7章 新しい始まりの厳選

8章 市民の誇りの傷ついたシンボル


 ニューヨークを訪れたことがある人もない人も、アメリカに関心のある人ならばたいていはご存知で、たびたび映画や小説の舞台にもなっているグランド・セントラル駅ですが、意外にも歴史を紹介した邦訳書がないことに気づきました。本書は52ページと短く、簡単に歴史を紹介するにとどまっていますが、300ページを超える内容の濃い本も出ています。使われている写真の権利関係がややこしいのでしょうか。ぜひ邦訳されてほしいものです。ぜひ翻訳させてください。

 若い頃に常盤新平先生のご著書でグランド・セントラル駅のことを知り、いつか訪ねてみたいと思いながら、いざマンハッタンに行けばほかに見たい場所が多すぎて、マンハッタンは数回訪れていながらついにグランド・セントラル駅の内部をこの眼で見る機会はありませんでした。

2024-02-28

千代田湖で野鳥観察

空飛ぶダイサギ

きのうの強風がおさまり、お天気もよかったので、近場の湖で鳥を見てきました。

先日、日本野鳥の会のオンライン探鳥会で教わったばかりのマガモやオオバン、カワウ、ツグミのほか、ダイサギ、キンクロハジロにホシハジロ、カルガモなどを観察できました。

オオバンの群れは人慣れしていて、カメラを向けても近づいてくるので、びっくりしました。

2024-02-26

遅まきながら、アート翻訳者を目指します

2024年度放送大学パンフレットの表紙
放送大学パンフレット
昨年末のこと、友達の何気ない言葉がきっかけで、翻訳の仕事でアート分野を専門にしたいという思いがにわかに湧いてきました。これまでアートは趣味にすぎず、絵や工芸品などを見て楽しむだけでしたが、過去にデザイン、グラフィック、美術の本の翻訳計9冊にかかわっており(訳者として名前が出たもの、分担訳、下訳を含みます)、その都度少しずつ勉強もしたし、翻訳していて楽しい分野のひとつでもありました。

アート分野の翻訳者を名乗るなら、きちんと勉強して仕事に備えなければなりませんが、アートといっても幅広く、これまで体系的に学んだことがないので、どこから手をつければよいかがわかりません。より興味のある分野から手当たり次第にとりかかるのも一つの手ですが、指導を受けたほうが残り少ない人生で効率よくポイントを押さえられるのではないかと思い、放送大学の資料を取り寄せてみました。


科目案内を見ると「人間と文化コース」で芸術分野の授業がいくつか提供されており、1学期に1科目ずつなら続けられそうな気がして、早速ネットで願書を提出しました。


アート翻訳は圧倒的に日英翻訳が多いそうで、日英も目指したいですが、それは当分先の話。日本の美術工芸も幅が広く、「まずは蒔絵の勉強から始めてはどうですか」とのアート翻訳者の方のアドバイスに従い、『漆百科』という本を読み始めたところです。漆塗りは奥が深くて知らなかったことだらけですが、楽しいです。


これまでいろいろな分野を専門にしようと挑戦しては興味の対象がよそに移ったり、諦めたりしてきましたが(*)、美術鑑賞の趣味は細く長く続いているし、この分野の勉強は続けられそうな気がします。


放送大学の学生になると国立美術館等で学割が使えるそうで、学生証が届くのが今から楽しみです。


で、お仕事の見通しですが、アート分野の翻訳に強い翻訳会社のトライアルに合格して登録を済ませ、仕事のご依頼を待っているところです。そして先日、翻訳者の新田享子さんが主催するオンラインの「翻訳者と編集者をつなぐ」イベントに参加して、編集者の田中優子さんから貴重なアドバイスもいただいたので、少しずつ仕事の場を広げていきます。



*90年代末頃からしばらく、アイルランド音楽にはまったことをきっかけにアイルランドの歴史や文化にも興味を持ち、ノンフィクションの関連書をずいぶん読みました。その後、アイルランドの作家セシリア・アハーンの小説を3作訳す機会に恵まれ、勉強したことがおおいに役に立ちました。一番役に立ったのはアイルランドの固有名詞の読み方になじんでいたことでした。英語の発音のルールに従ってゲール語のつづりを読もうとしてもうまくいきません。意外な発音だったりします。その後私の中でアイルランド音楽ブームが去るとともに、アイルランドへの興味も薄れていきました。一時期、ワインの翻訳にも興味を持ちましたが、ワインを専門にできるほど私の肝臓は強くないと気付いて、早々に諦めました。これまで成り行きで一番長く仕事をしてきた分野はITです。今となっては本当にそんな時期があったのか自分でも信じられないほど、ITに疎くなりました。英文科卒で特に深くはまった趣味もなかったので専門分野選びに苦労してきましたが、おそらくアートが最後になりそうです。できれば花を咲かせて終わりたいものです。

2024-01-18

洋書案内6:Soundings 大洋を回遊しながら子育てをするクジラの姿を見て、生きる希望を見出した女性の記録


【原題】Soundings - Journeying to Alaska in the Company of Whales
【仮題】深い海 - クジラを追って、アラスカへ
【著者名】Doreen Cunningham(ドリーン・カニンガム)
【出版社】Scribner, an imprint of Simon & Shuster
【刊行時期】2022年7月
【著作権】著者
【ページ数】ハードカヴァー321ページ
【ジャンル】ノンフィクション
【概要】餌場を求めてアメリカ大陸西岸を移動するコククジラの回遊を追って、幼い息子と旅をしながら、心の傷を癒して再生していった女性のジャーナリスティックなエッセイ。著者はBBCワールド・サービスに20年勤めたイギリス人ジャーナリストで、地球温暖化と気候変動の問題にも触れる。本書がデビュー作。