2020-09-21

こんなふうに翻訳しています(機械編)

最近は原書を読むときも翻訳するときも、たいていキンドル版かPDFファイルをPC画面で拡大表示して作業しています。おかげで、小さい文字を読み間違えることによる思い込みや勘違いがぐっと減りました。

翻訳するときは画面左上に原書、その下にテキストエディタのJeditを開き、画面右にWebブラウザと辞書ソフトのLogophileを開いて作業します。リーディングの際は、これに加えてMacのメモアプリ、スティッキーズを使って固有名詞やあらすじをメモしていきます。以前は原書を読みながらノートに手書きでメモしていて、この作業にずいぶん時間がかかっていましたが、キーボードで入力するようになって、時間が大幅に短縮できました。原書は数行ずつ表示します。そのほうが視線が移動したあとですぐに元の場所に戻れて、効率的です。


昔、ブラウン管のiMacを使っていた頃、平日の4日間、超特急のニュース記事翻訳をしていた時期がありました。その最中に機械が故障して、修理してくれる秋葉原のお店までタクシーに乗ってiMacを運んだことがあります。1日預けて帰りは宅配してもらったのですが、それに懲りて、そのあと2台続けて、手軽に運べるノートパソコンに変えました。ノートパソコンはコンパクトで場所を取らないので机を広々と使えますが、翻訳作業をスムーズに進めるには少し画面が小さすぎました。それに、画面が下にあるため、やや下向きの前傾姿勢が続くことになり、それも次第につらくなってきました。


そういう経緯を経て、7年前にMac mini23インチ液晶ディスプレイという現在の環境に変えたのですが、それ以降、作業能率は格段に向上しました。最近、翻訳者のデスクにディスプレイが2台並んでいる画像をよく拝見するようになり、私ももう1台増やそうかと検討したこともありましたが、この先、本体を買い換えることはあっても、ディスプレイを増やすことはもうなさそうです。


追記)紙の原書は一次翻訳の最中はあまり参照しませんが、訳を見直す際に照合します。