【原題】The Secret Lake
【仮題】秘密の湖
【作者】Karen Inglis
【出版社】Well Said Press
【刊行時期】2011年
【著作権】著者
【ページ数】ペーパーバック122ページ
【ジャンル】児童文学/タイムトラベル(対象:8-11歳)
作者について
Karen Inglis
2人の息子がまだ幼い頃、子供たちのために物語の創作を始めた。息子たちが成長したあと、2010年に昔書いた物語を出版したのを手始めに、児童書を8点出版。本作は発売部数20万部を超えた。ロンドン在住。
あらすじ
トムは行方不明になった近所の犬ハリーを見つけようと広い庭を捜していて、深い穴を見つける。姉のステラとともに穴をどんどん下りていくと、そのトンネルは過去に通じていた。2人は昔その庭にあった屋敷に住む少女エマや使用人の息子ジャックと仲良くなり、スマホを使ってジャックを窮地から救う。現在に戻ってきたトムとステラは、彼らが暮らす家の大家のおばあさんが、穴の向こうで出会った少女と同一人物だと気づいて驚く。
解説
冒険の楽しさ、トムとステラが過去に戻ったときに仲良くなったエマやジャックとの友情物語、ジャックが泥棒の疑いをかけられた事件を見事に解決するトムとステラの奮闘、エマとハリーの時を超えた愛情物語がどれも面白くて、楽しくすいすい読めました。いくつか矛盾点はありますが、話がコンパクトにまとまっており、テンポよく進むので、ほとんど気になりません。フィリッパ・ピアス作『トムは真夜中の庭で』の現代版。