2020-08-22

しあわせな老後のために:読書椅子を買いました

外出が不自由な生活は当分終わらないだろうと思い、思いきって念願の読書椅子を買いました。

村上春樹さんが、しあわせな読書生活を送るためには座り心地のよい読書椅子が必要(うろ覚え)というようなことをどこかに書かれていたのを読んで以来、ずっと探し続けてきたのですが、これぞという椅子がなかなか見つからず、決めるまでにはずいぶん時間がかかりました。


アメリカに留学していたとき、図書館にいろんなタイプの読書椅子があって、ボックス型のアームチェアがとても快適でした。あれと似た椅子がないかと家具店を何軒も回ったのですが、カフェやホテルのロビーではよく見かけるそのタイプの椅子を扱っている家具店に、なぜかなかなか巡り会えません。いいなと思うと、輸入品で目の飛び出るようなお値段だったり。


日本の一人掛けソファにはリクライニング機能がついているものが多いようですが、テレビの前でのんびりくつろぐのならともかく、読書椅子は背もたれや座面があまり傾斜していると、体の一定の場所に負担がかかりすぎる気がします。


それから、肘掛けは立ち上がるときに体を支えるためではなく、ちゃんと肘を置けるデザインが好み。重たい本を持った腕を支えるのに、肘掛けが低くて細いと不便です。


でも、今買わなければもう一生、読書椅子は買わないような気がして、お気に入りの家具店で思いきって決めました。手に入れた椅子も100%希望どおりではないので、あとは体のほうを慣らしていくことにします。届いて1カ月、だんだんなじんできました。今まで家で本を読むときは仕事机かベッドだったので、読書のためのちゃんとした場所ができたのがうれしい。日本製のしっかりとした椅子で、長く使えそう。これでこの先、仕事がなくなってもうろたえることはありません。楽しい積み本崩しの日々が待っている


読書家の方たちがどんな椅子で、どんなふうに読書しているのか、読書家の本棚以上に興味が湧きます。